petit Rock sugar あざやか 忍者ブログ


~“ミニ化×ロクマ×お菓子”がテーマの参加型企画~

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

*キャラオンリー文(複数/本家ロックマン)
[Author:gla]



あざやか


拍手


 自室に戻ると机の上に細長い黒色の箱と一枚の紙が置かれており、紙には“フラッシュ殿へ”とだけ書かれていた。おそらくシャドーが差し入れを持ってきてくれたのだろうが、こんな風に物だけ置かれているのはめずらしい。
 差し入れでござると言って菓子や酒を持ってくるシャドーは、そのまま部屋に居座って俺と一緒に食べ始めるのが常だ。もはや差し入れというよりは単に自分が食べたかったものをここにもってきているだけとも言えるのに、その本人が居ないとは。
 訝しみながらスライド式になっている箱を少し開けてみると、中にマカロンが入っているのが見えた。
 やっぱり差し入れだったか。しかし、シャドーにしては随分と彼らしくないチョイスだ。
箱をスライドして徐々に見えてくるマカロン達はどれも鮮やかな色をしている。
パッションフルーツの黄色、マンダリンのオレンジ、木苺のパッションピンク…。
ビビットカラーの丸い菓子は黒色のパッケージに良く映えていて、食べる前に1枚くらい写真に収めておこうかと思うほどだった。
 そんな事を考えながら最後まで箱を開けきった時、一番端に入っていた丸い緑色に俺は一瞬フリーズしそうになった。手に持っていた箱を落とさなかっただけでも大したものだろう。

「フラッシュ先ぱ…」
──パシン!!

 勢いよく箱をスライドさせて閉めた俺は、まだ近くで観察しているだろう差し入れの主の名前を叫んだ。

 こんな金属光沢を帯びたマカロンがあってたまるか!
PR
この記事にコメントする
Name :
Title :
Mail :
URL :
Color :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment :
Password :
HOME | 26  28  22  21  39  40  43  38  7  44  37 

忍者ブログ [PR]